
【CITES-CoP17】閉幕:野生の動植物保全における多くの進捗、懸念される違法取引の増大
-更なる取り組みの必要性
2016年10月05日
第17回ワシントン条約締約国会議が、10月4日に終了した。野生動植物の取引規制に関する各国間の2週間に亘る協議では、国際社会が協調して、違法取引の根絶と持続可能な利用を確かなものにするための大きな前進があった。多岐に亘る野生生物に関する課題に重要な前進が見られ、数々の新しい決議が採択された。
©TRAFFIC
【CITES-CoP17】トレーサビリティがサメの掲載施行成功のカギに
2016年10月04日
第17回ワシントン条約締約国会議において、4種のサメと9種のエイを附属書 II に掲載することが合意された。また、海産製品のトレーサビリティ措置の改善支援を促す文書も承認された。トレーサビリティは、サメとエイ類製品の持続可能で合法的な取引の仕組みを強化する上での鍵となるものである。
©Joi Ito / Creative Commons (CC-BY-2.0)
【CITES-CoP17】木材に対するワシントン条約での確固たる支援
2016年10月03日
第17回締約国会議は、中央アフリカのブビンガ属 Guibourtia 3種と西アフリカのプテロカルプス・エリナケウス Pterocarpus erinaceus とともに、ツルサイカチ属 Dalbergia 全体を附属書Ⅱに掲載することを決定した。
© Forest and Kim Starr / Creative Commons Licence CC BY 2.0
【CITES-CoP17】ワシントン条約締約国会議:一週目のハイライト
2016年10月02日
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約:CITES)」の第17回締約国会議の一週目が終わり、数多くの重要な課題について顕著な進捗がみられた。多くの決定について合意がなされたものの、締約国会議の最後に開かれる全体会合(プレナリー)での正式な採択を待つ必要がある。
©TRAFFIC
タイの国内象牙行動計画の施行により、バンコクの象牙市場が大幅に衰退
2016年09月30日
トラフィックが実施した調査により、過去2年の間に、タイのバンコクで公然と売られている象牙の量が大幅に減少したことが明らかになった。2014年には7,421点にのぼった象牙商品の数は、今年6月には283点と96%減少した。
トラの違法取引、改善していないことが明らかに 新たな報告書発表
2016年09月29日
トラフィックとWWFの新たな報告書により、アジアにおいて、トラの取引の減少を示す証拠がなく、2000年から2015年までの間に少なくとも1,755頭に相当するトラの体の一部(平均で一週間に2頭以上)が押収されたことが明らかになった。
© Kanitha Krishnasamy / TRAFFIC
2016年09月27日
「野生生物のサイバー犯罪を知る」と銘打ったサイドイベントにおいて、巨大なオンラインテクノロジー企業であるTencentとeBay、トラフィック、IFAW(国際動物福祉基金)、ケニア検察庁、中国のワシントン条約管理当局が集結し、野生生物のサイバー犯罪に対する戦略を紹介した。
©TRAFFIC
2016年09月26日
第17回ワシントン条約締約国会議の会期中、トラフィックとWWFが、ヨハネスブルグでサイドイベントを共同開催した。ワシントン条約の締約国の代表団や国際機関、メディア等120人以上が出席した。その中で中国代表団は、条約の施行のために中国で実施した最近の取り組みを紹介する展示をおこなった。
© TRAFFIC
2016年09月25日
メロとして流通しているマジェランアイナメとライギョダマシについて、CCAMLRは多くの国が取引規制に協力せず両種を危険にされしていると報告した。ワシントン条約と交わされた誓約が守られていないとの指摘で、第17回ワシントン条約締約国会議に決定案が提出されている。
© Stuart Hanchet, NIWA, New Zealand
2016年09月24日
ETISの新たな分析により、世界的な象牙の違法取引は衰えることなく、2007年以降最悪の水準であることが明らかになった。組織犯罪との関連が懸念されており、国際的に協調された執行が必須である。
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