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日本の野生生物保護にかかわる、重要な法律である「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」の改正法が、2013年6月4日に成立した。
トラフィックイーストアジアジャパンは、世界の生物多様性の保全に日本が積極的に貢献できるよう、種の保存法による野生生物の国内取引の管理に対する要望を長年おこなってきた。今回の改正により、成立以来20年にわたり指摘されてきた懸念点が、いくつか改善される見込みとなった。
これまで日本における国際希少野生動植物種の違法取引に対する規制の甘さが指摘されてきたが、今回「罰則の強化」が成立したことをトラフィックは歓迎する。また、希少野生動植物種の「販売、頒布目的での広告の禁止」が明記されたことで、近年懸念されているインターネット上の取引の是正が期待できる。
その他の課題のいくつかは"附帯決議"に盛り込まれ、「3年後の見直し」に期待がかかる。
今回の改正は、トラフィックやWWFをはじめとするNGO各団体や学会、法曹界からの幾多の提言に、環境省が真摯に耳を傾けたこともあり、実現した。課題はまだ多数あり、今後も引き続き提言を続けていく。特に個体の識別・登録制度の改善についての体制強化は重要な課題であり、トラフィックでは、調査、情報提供などをおこない、「種の保存法」が将来にわたり、その目的にかなうように改善されていくためにも関係各所との協力を密におこなっていく。
※詳しい内容は、WWFの報道発表資料より
※2013年4月:NGO声明を発表
※2012年2月:環境省に要望書を提出
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