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『カメのSOS展』開催~爬虫類の輸入大国日本へ警鐘~

2008年11月06日
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© TRAFFIC East Asia-Japan 撮影協力:横浜市立野毛山動物園 © TRAFFIC East Asia-Japan
撮影協力:横浜市立野毛山動物園
 

 来る11月8日~9日、横浜市立野毛山動物園において『カメのSOS展』を開催します。野毛山動物園、横浜税関、トラフィックイーストアジアジャパンが共催するこのイベントでは、ワシントン条約で規制対象となっている爬虫類、特にカメ類にスポットをあてます。

  原産国での生息状況や密輸の現状などを伝え、爬虫類の輸入大国日本が抱える問題点を指摘し、今なにをすべきかを多くの人に伝えることを目的としています。

  実際、野毛山動物園では、密輸や国内での違法取引事件においてターゲットとされてしまった、絶滅が危惧されている希少なカメを数多く保護しています。  これらの押収されたカメを実際見てもらうことで、問題をよりリアルに感じていただくことができると思います。

  また、イベントでは、より多くの方にご参加いただくために、パネル展示や親しみやすいゲームや小学生による紙芝居などもおこなわれます。

 ペットとして海外から持ち込まれる生き物について知ることで、地球規模で生物多様性を保全していくために日本として何をすべきか、考えるいい機会となることでしょう。

『カメのSOS展』開催概要

日時: 2008年11月8日(土)、9日(日)
9:30~16:30(入園は16:00まで)
場所: 横浜市立野毛山動物園 ひだまり広場 (入場無料)
神奈川県横浜市西区老松町63-10 http://www.nogeyama-zoo.org/
イベント内容 ① 横浜市立戸部小学校の3年生による「カメのホウちゃんSOS」紙芝居
② 横浜税関での押収品の特別展示
③ 野生生物取引や保護された動物たちのパネル展示
④ トラフィックイーストアジアジャパンによる「カメのおうちはどこ?ゲーム」 
⑤ 飼育係によるリクガメの飼いかたガイド  他
共催: 横浜市立野毛山動物園
横浜税関
トラフィックイーストアジアジャパン(WWFジャパン)
後援・協力: 環境省(後援)、横浜市立戸部小学校(協力)

2008年11月06日
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