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【日本発 2012年9月】
現在、環境省は、日本に生息するリュウキュウヤマガメ Geoemyda japonica のワシントン条約*附属書IIへの掲載提案を検討している。
2013年3月に開催される第16回締約国会議に、この提案を提出することに対する意見募集がおこなわれている。
[締切:9月24日(月)]
■詳細はこちら(環境省ウエブサイト)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15668
リュウキュウヤマガメ Geoemyda japonica は、沖縄の沖縄島、渡嘉敷島、久米島の、常緑広葉樹の自然林など湿潤な林床や渓流沿いに生息する。IUCNレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に、日本のレッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に分類されている。生息域の縮小が心配されているが、特に沖縄島では、道路での轢死(れきし)や側溝への転落死、違法捕獲などの影響も懸念されている。リュウキュウヤマガメは「種の保存法」では規制の対象とされていないが、「文化財保護法」の下、国の天然記念物に指定されている。
2011年におこなわれた専門家による会議「アジア産の淡水ガメ・リクガメの保全ワークショップ」では、本種の附属書Iへの掲載提案がされている。
■「アジア産の淡水ガメ・リクガメの保全ワークショップ」に関する記事
http://www.trafficj.org/press/animal/n110301news.html
■「アジア産の淡水ガメ・リクガメの保全ワークショップ」の報告書
http://www.cites.org/common/com/AC/26/SG-Tortoise-&-Freshwater-Turtle-Workshop-Report.pdf
■リュウキュウヤマガメの違法事例の記事
http://www.trafficj.org/press/smuggling/j120526news.html
■ワシントン条約について
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