
「東アジアにおける野生生物取引の実態」講座開催のご案内
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わたしたちの暮らしは、多くの動植物の恩恵を受けて成り立っています。野生生物の利用目的は様々ですが、中には、その需要を満たすために密猟・密輸といった犯罪行為がおこなわれることもあり、野生生物の存続だけではなく、地域住民の安全までも脅かす深刻な問題となっています。
違法な野生生物取引は、世界で年間190億ドル(約2兆円)に届く規模と推定され、ドラッグや人身売買などに並ぶ五大違法取引のひとつとされています。特に、ここ数年のゾウやサイの密猟・密輸件数は過去最悪とも言われ、世界レベルでの対策が進んでいます。「野生生物犯罪」は、国際問題として国際会議の議題としても取り上げられるようになっています。
日本は、野生生物の一大消費国として、世界の生物多様性の保全に対して影響力を持ち、大きな責任を負っています。
今回の講座では、野生生物取引に関する世界の動向と、東アジアの実態を中心に解説いたします。トラフィックの東アジア地域を統括しているヤニック・キュール(Yannick Kuehl)より最新の情報を提供いたします。
今、野生生物の身に何が起こっているのか、日本の果たすべき役割とは。わたしたちひとりひとりの理解が非常に重要です。
みなさんのご参加をお待ちしております!
内容 | 野生生物犯罪とは。ゾウ、サイの問題から、ペット取引など世界の動向と、アジアの状況を解説。また、野生生物犯罪に関する世界とトラフィックの取り組みを紹介。 | |
日時 | 2015年12月2日(水)17:30~19:30(17:00受付開始) | |
場所 |
港区立エコプラザ 〒105-0013 港区浜松町1-13-1 (JR浜松町/大江戸線大門駅より徒歩5分) |
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参加費 | 無料 | |
定員 | 50名(定員になり次第締切) | |
主催 | トラフィック イーストアジア ジャパン、港区立エコプラザ | |
お申込み お問い合わせ |
お名前(フリガナ)、ご連絡先(Eメールまたは電話番号)、ご所属を明記の上、メールまたはFAXにてお申込みください。 E-mail:TEASjapan@traffic.org FAX:03-3769-1717 お問い合わせ:トラフィック イーストアジア ジャパン TEASjapan@traffic.org |
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講師:ヤニック・キュール(Yannick Kuehl) 中国北部平原地帯の資源の持続可能な利 用に関する研究によって、ホーエンハイム大学および中国農業大学の農業経済学博士の学位を取得。大学の研究職やドイツ国際協力公社プロジェクトの専門家を務めたのち、2014年1月よりトラフィッ クの地域ダイレクターとして香港に拠点を置き、中国・日本・台湾・香港・インド・ネパールの活動を統括している。 |
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