ホーム野生生物ニュースワシントン条約・法律ニュース>「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」改正についての要望書

野生生物ニュース

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」改正についての要望書

2005年10月17日
ソーシャルブックマーク はてなブックマーク yahooブックマーク livedoor del buzzurl
ツイート ツィート
Buzz GoogleBuzz
印刷 印刷
 
051017G_radiata.gif ホウシャガメ©TRAFFIC East Asia-Japan

 2005年10月12日、警視庁は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)違反で爬虫類卸業者らを摘発した。今回の事件は、野生動植物の不正取引の事例のひとつに過ぎず、他にも不正取引は継続しておこなわれているとみられる。 これは、希少動植物の国内取引を管理する「種の保存法」が実態にあわないこと示しているといえる。

また、本年6月からは「特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)が施行を開始した。さらに「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)も、本年6月の第162国会において改正された。これらの法律は過去の経緯をもとにして、生きた動物の利用について一定の規制を求めている。

しかし、1993年に制定された「種の保存法」は、大きな改正がないまま今日に至っており、さまざまな問題が生じています。

このたび、野生動植物の取引をモニターしているトラフィックの報告として、野生動植物の保護の観点から「種の保存法」の問題点を検討し、改善策をまとめ、以下の要望書を環境省に提出した。

要望書
(pdfファイル:216KB)

報道発表はこちら

 

2005年10月17日
ソーシャルブックマーク はてなブックマーク yahooブックマーク livedoor del buzzurl
ツイート ツィート
Buzz GoogleBuzz
印刷 印刷

関連ニュース

20170909_event_2.jpg

【セミナー開催報告】ペット取引される爬虫類
-上野動物園×WWF・トラフィクセミナー-

2017年09月25日

2017年9月9日、トラフィックは、上野動物園にて「ペット取引される爬虫類」についてのセミナーを開催しました。生息地の開発や、ペットにするための捕獲、密輸により、絶滅の危機に瀕しているカメやトカゲなどの爬虫類。これらの動物は、密輸される途中で保護されても、多くは生息地に帰ることができません。なぜでしょうか?こうした日本のペットショップで販売される爬虫類の取引の現状と問題について、専門家が解説。参加者の疑問に答えました。

©トラフィック

170830ivory.jpg

国内での象牙取引で違法事例再び
古物商ら12人が書類送検されるも不起訴に

2017年08月30日

2017年8月25日に象牙9本を違法に取引した容疑で、東京都内の古物商と従業員、その顧客ら12人が書類送検されるという事件が報道された。これは、6月20日に同じく18本の象牙を違法に取引した業者が書類送検された事件に続き、2017年で2件目の摘発となる。さらに29日には、不起訴処分となったことが明らかになった。世界では、ゾウの密猟と象牙の違法取引に歯止めをかけるため関係国が抜本的な対策に着手する中、日本国内で相次ぐ違法な象牙の取引。国内市場管理の問題点があらためて浮き彫りになっている。

©Martin Harvey / WWF

170909event.jpg

【セミナー開催のご案内】上野動物園×WWF・トラフィックセミナー
-ペット取引される爬虫類-

2017年08月23日

2017年9月9日、トラフィックは、上野動物園にて「ペット取引される爬虫類」についてのセミナーを開催します。動物園で飼育されている爬虫類の生態やペット人気の陰で絶滅の危機に瀕している種を守るための取り組みと、日本のペットショップで販売されている爬虫類の取引を巡る課題などを専門家が分かりやくお話しします。

© Michel Terrettaz / WWF

170808elephant.jpg

日本におけるインターネットでの象牙取引、最新報告書発表

2017年08月08日

2017年8月8日、トラフィックは、日本の主要eコマースサイトでの象牙取引を調査した報告書を発表した。調査の結果、オンライン店舗のほか、ネットオークションや個人向けフリマサイトでも活発な取引が行なわれる中、現状の規制に大きな課題があることが明らかになった。今回の調査で、これまで不明瞭だった、特にインターネットを通じた象牙取引の一端が明らかになったことから、日本政府にはあらためて、違法取引を許さない包括的な規制措置を求めていく。

©Martin Harvey / WWF

関連出版物

17_Online_Ivory_Trade_in_Japan_JP.jpg

日本におけるインターネットでの象牙取引 アップデート

発効:トラフィック【2017年8月】 著者:北出智美【日本語】Briefing Paper

201704hk-ivory-report-closing_strategy-1.jpg

Closing Strategy:Ending Ivory Trade in Hong Kong

発行: TRAFFIC【2017年4月】 著者: Lau, W., Xu, L., Guan, J. and Xiao, Y【英語】48PP