ホーム>野生生物ニュース>違法事例・法執行ニュース>5 tを越える象牙が台湾で押収
2006年7月6日高雄港税関が744個の象牙を発見©Joyce Wu/TRAFFIC East Asia - Taipe |
【クアラルンプール、マレーシア発 2006年7月7日】
台湾当局が、高雄港において3日間で5tを越える象牙を押収した。これは、台湾の野生生物犯罪に対する法執行の歴史上最大級の押収である。
「高雄税関の努力と同様に、現在進行中である彼らのタンザニアやフィリピン、またはインターポールでの迅速な対応策についても賞賛されるべきである」とトラフィックイーストアジアのタイペイプログラムオフィサーのジョイス・ウーは言う。「象牙の密輸はお金になる取引で、高度に組織化された密輸団によっておこなわれている。これに対しては、すばやく、効果的に、強調された対応を起こさせるための情報交換を強化することで対抗できる。」
船荷書類によるとアフリカ東部のタンザニアを出所とする違法な積載品は、高雄に到着する前にマレーシアのペナン港を経由した。それらは最終目的地であるフィリピンの前に、まだ経由地である高雄に留め置かれていが、積荷会社の書類手続きから、商品はマニラに向けたものであることがわかった。
©Joyce Wu/TRAFFIC East Asia - Taipe |
積荷が持ち主不明で高雄の港に3週間とどまった後、7月6日に税関職員がコンテナを検査することを決めた。そして744個の象牙(全形牙を含む)、合計3,026kgが木製の箱に隠されていたことを発見した。
この押収は、高雄税関職員がタンザニアからの2.5 t の象牙を押収した2日後におこなわれた。この捜査では、象牙の入った18個の木製の箱が発見されたが、この船荷もまたマニラ行きのもので、同じく台湾の港で差し止められたものだった。
これらの積荷がとったルートから、違法な野生生物取引の込み入った行動の手がかりが得られる。タンザニアを出たあと、最初の積荷はシンガポールを経由するが、シンガポールでしばらくの間とどまる。そしてマニラに向けて出発し、台湾へ行く別のルートに切り替えた。再びマニラに向かったが、密輸貨物をおろさずに台湾に戻ってきた。この時点で高雄での押収となった。両積荷とも同じ輸出者から送られたもので、フィリピンの2つの異なる輸入者に向けたものだった。
©Joyce Wu/TRAFFIC East Asia - Taipe |
まさに東南アジア諸国が、ますます複雑化する野生生物犯罪組織に対抗すべく、互いに密に協力し活動するためにASEAN野生生物執行ネットワーク(ASEAN Wildlife Enforcement Network (ASEAN-WEN))を編成したときに、フィリピン、マレーシア、シンガポールを通じた象牙のルートはとられた。「私たちは、高雄税関がASEAN- WENの窓口と連携してくれること、同様に、出所のタンザニアにおいては追跡捜査を確実にすることを期待する」とトラフィックサウスイーストアジアの事務局長ジェームズ・コンプトンは言う。トラフィックは、WildAidのような他の国際NGOと提携し、ASEAN-WENの事業を支援している。
5月には、カメルーンからきた3.9 tの象牙が香港当局によって押収された。これは今年の5月以来、原産となるアフリカ諸国からの8 t 以上の象牙がアジアで押収されたことを意味する。
1990年以来、台湾は象牙の取引を禁止している。アジアゾウやアフリカゾウはワシントン条約の附属書Iに掲載され、これらの種の商業取引すべてが禁止されている。
押収された象牙は、台湾政府によって保管されている。
◆ 詳細に関するお問い合わせ
James Compton
Regional Director, TRAFFIC Southeast Asia
Tel: +6(03) 7880 3940
Maija Sirola
Communications Co-ordinator, TRAFFIC International (UK)
Tel. +44 1223 277427, email: maija.sirola@trafficint.org
注釈
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