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インド、野生生物保護のための探知犬を倍増

2016年04月14日
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パトロールに出発する新米探知犬14頭
© Shaleen Attre / TRAFFIC

【インド、ボパール発 2015年6月20日】

 マディヤ・プラデシュ州ボパールの特殊部隊第23大隊で、この日卒業パレードがおこなわれ、野生生物犯罪抑止のスキルを身につけた14頭の探知犬とその訓練士28名が並んで堂々とした姿を見せた。これで国内の野生生物探知犬の頭数が倍となった。

 探知犬が配属されるのはトラの生息地がある7州で、マディヤ・プラデシュ州、アッサム州、ウッタラカンド州、マハラシュトラ州、タミルナドゥ州、ジャルカンド州およびカルナータカ州である。

 14頭の犬とその訓練士28名は、ニューデリーを拠点にWWFインドのプログラムの一端を担って活動している野生生物取引モニタリング・ネットワークであるトラフィックが実施するプログラムの下で、訓練を積んできた。探知犬訓練プログラムには、トラフィックとWWFインドが共同で資金提供した。

 探知犬は、トラやヒョウの骨・皮や熊胆などの野生生物製品を嗅ぎ分ける訓練がされており、現地に配属されたあとは他の野生生物の密輸の捜査もおこなう。

 2008年のプログラム開始以来、13頭の探知犬が訓練後、野生生物犯罪の捜査および防止のため主要な場所に配属されてきた。ここ数年で100件以上の大規模な野生生物の押収に携わっている。トラフィックの探知犬の一頭Jimmyは、2013年にマディヤ・プラデシュ州知事から表彰状を授与された。少なくとも25件の野生生物の密猟と密輸事件摘発への貢献が評価されてのことである。

 この日ボパールで開催されたパレードの主賓は、外交官でマディヤ・プラデシュ州政府次席森林保護官ならびに野生生物管理長官であるNarendra Kumar氏と、もう1名の主賓にマディヤ・プラデシュ州特殊部隊補助警察長官のKN Tiwari氏であった。また、マディヤ・プラデシュ州から警察幹部と森林局高官らも出席した。

 Kumar氏は冒頭の挨拶で、インドでの探知犬プログラムの主導に尽力したトラフィックとWWFインドを称えた。Kumar氏は国内の野生生物犯罪の防止と捜査に探知犬を効果的に活用することを強調した。また、このプログラムに継続的な支援をおこなったボパールのドッグトレーニングセンターに対しても賛辞を述べた。Kumar氏は野生生物探知犬プログラムの強力な支援者であり、引き続きこの活動に強い関心を示している。

 Tiwari氏は、「インド各地の執行機関は押収の実施と犯罪の抑止に探知犬を活用してきた長い経験を持つ。インドにおける野生生物犯罪や違法取引に立ち向かうという彼らの新しい役割を目にすることは喜ばしいことである。野生生物のための法執行努力において、より多くの州の森林局が探知犬を導入し、活用することを望んでいる」と加えた。

 インドのトラフィック代表Shekhar Kumar Nirajは、「インドは広大でありながら、たった27頭の探知犬しかいない。この四つ足の動物に、インドの野生生物を守ることへの重圧がかかっている。野生生物の保全・保護への取り組みを強化するため、今後数年で各州に探知犬を最低4、5頭ずつ配属させることをトラフィックは計画している」と述べた。

 WWFインド事務局長兼CEOのRavi Singhは、「インドの野生生物は、違法取引のかつてないほどの増加で重大な危機にさらされている。密猟者や取引業者は新たな手段や技術を駆使し悪質なビジネスを拡大させている。これは森林局や他の執行機関にとって大きな課題であることが明らかになっている。野生生物犯罪の捜査や防止に探知犬を活用することが有効な手段であると証明され、インドで初のこのようなプログラムに携われたことは喜ばしいことである」と語った。

 トラフィックは、インド各地で野生生物保護を強化するための継続的な支援について、ボパールが拠点のマディヤ・プラデシュ州警察署特殊部隊第23大隊のドッグトレーニングセンターとの進行中の協力関係を維持していく。


探知犬の活躍
2016年04月14日
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