
ホーム>野生生物ニュース>違法事例・法執行ニュース>コンゴウインコの羽根で男性逮捕
このニュースの記事は、日本が関係する野生生物取引に関する事件が国内外で起きていることについて知らせしているものです。その内容については外部の情報源からとりあげており、トラフィックはその内容の確実性、また情報源のページへのアクセスの継続性については責任を負わないことをご了承ください。 |
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2010年9月8日に愛知県警は、コンゴウインコ(アカコンゴウインコ)Ara macao の羽根を不正に輸入したとして札幌市の男性を外為法違反容疑で逮捕した。
容疑者は、2009年に12月にネットオークションを通じてコンゴウインコの羽7本を、経済産業省の承認を得ずに米国から輸入したとして、容疑を認めているという。容疑者はアウトドア用品をネットで販売しており、鳥の羽根を疑似餌用として、仕入れ値の数倍でネットオークションで販売していたという。
(Asahi com. 2010年9月9日「希少インコ羽根の密輸容疑で自営業者を逮捕」http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001009090002(2010年9月13日閲覧)、YOMIURI ONLINE. 2010年9月8日「ワシントン条約対象のインコの羽、輸入し逮捕」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100908-OYT1T00644.htm (2010年9月13日閲覧))
コンゴウインコ(アカコンゴウインコ)は南米・中南米に生息する大型の鳥。1985年より、ワシントン条約の下もっとも規制の厳しい附属書 I に掲載され、商業的な国際取引は原則的に禁止されている。
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©Steve Morello / WWF
関連出版物
発効:トラフィック【2017年8月】 著者:北出智美【日本語】Briefing Paper
Chi Initiative BRIEFING PAPER World Rhino Day 2017
発行:Chi Initiative【2017年9月】 著者:TRAFFIC【英語】24pp