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野生植物の採集者、協同モデルの成功事例からヒントを得る(ベトナム

2017年01月20日
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【べトナム、バックカン省発 2017年1月】

 トラフィックは、生物多様性の保護と地域社会の活性化に向け、バックカン省で野生の薬用・アロマティック植物採集者の理解を高めようと活動している。この活動を成功させるため、トラフィック、バックカン森林保護局(FPD)と製薬会社2社は、バックカン省で採集者グループや協同組合を設立する地元の採集者を支援している。トラフィックは現在、トレーニングプログラムや他の成功モデル研究を通して、これら採集者組織の知識向上に努めている。

 どのように協同組合が持続的に、うまく機能させるかという見識を得ようと、採集者グループから16人の参加者、森林保護局から6人のスタッフが12月、ラオカイ省にあるサパナプロ(Sapa Napro)を訪問した。

 2006年にラオカイ省のザオ(Dao)族のLy Lao Lo氏により設立されたサパナプロは、所属している協同組合への給与を確保するため、地域で栽培された薬用・アロマティック植物を加工・取引している。地域住民は、資金や資材を投資することで協同組合に参加できる。最終的に収益は3分割される。40~50%は再投資として使われ、同じく40~50%が組合員に、残り10~15%は地域への投資として配分される。この成功モデルは、ラオカイ省の組合員の生計を向上させ、地域の中で利益配分を可能とする構造が生まれている。この仕組みを通して、彼らは地域の経済発展と、省の資源保全に貢献している。

 「今回の訪問は、バックカン省の採集者の知識を深める方法としてとても良いものとなった。私たちは、彼らの生計向上と、野生の薬用・アロマティック植物の採集が決して生物多様性を損なうことがないよう、採集者と共に努力してきた。これら採集者と森林保護局の職員は、植物の利用により生計を立てている人々に利益をもたらす、持続可能なシステムについて学んでいる。彼らは現在、このシステムをバックカンの同胞たちに教えているところだ」と、トラフィックのベトナムオフィス代表Madelon Willemsenは述べた。

© TRAFFIC

 森林保護局の職員は、採集者組合とグループに技術的サポートを提供する方法を学んだ。訪問した野生の薬用・アロマティック植物採集者は、サパナプロに属している協同組合が、いかなる形で交渉し、市場への参入を可能にしているか直に見ることが出来た。参加者は様々な手法と製薬会社との直接の交流を通してマーケティングの知識を広げた。彼らはさらに、協同組合と採集者グループの会員拡大とその管理方法についても学んだ。サパナプロとバックカン省の採集者はいかにして協同組合とグループの会員を維持すればよいかという課題について議論した。彼らは、一体となって活動すること、そして地域で活用するための資金を築くことのメリットを提示することで、いかにその維持力を高めていくか意見を交わした。

 バックカン省Xuan Lac協同組合代表のNong Van Huong氏は、「今回の企画は薬用・アロマティック植物の野生採集における私たちの経験と、事業活動から得た教訓を分かち合う良い機会であった。サパナプロによる取り組みと私たちの組合・グループの動き方の間には類似点が見受けられた。私はこの訪問が今後の活動と、アマチャヅル(Jiaogulan)や他の製品を市場へ積極的に参入させる方法を改善していく上で大いに役立ったと思っている」と述べた。

 ダーウィン・イニシアティブ(英国政府による支援プログラム)による資金提供もあり、トラフィックはバックカン省の採集者に生計向上と、地域の生物多様性を保全していくためのノウハウと経験を提供している。今回の訪問は、協同組合の活動と植物の持続可能な管理から利益を得る方法を、薬用・アロマティック植物採集者に示すための独自の取り組みである。英国政府によって資金を得ているダーウィン・イニシアティブの「Enhancing management and benefit flows in Vietnam's wild medicinal plant products(ベトナムの野生薬用植物製品の管理と利益循環の促進)」というプロジェクトによって可能となった。トラフィックは、バックカン省の薬用・アロマティック植物の野生採集者に生計向上と地域の生物多様性保全が出来るよう、ノウハウと技術発展における支援をしている。

2017年01月20日
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