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【グラン、スイス/米国、ワシントン発 2009年3月25日】
IUCNのレッドリストで近絶滅種とされるタイマイEretmochelys
imbricataは、タイマイ製品を違法に取り扱っているお店に対する政府の強力な取り締まりキャンペーンがおこなわれた後、ドミニカ共和国において観光客用のそうしたおみやげ品の販売はなくなった。
トラフィックによっておこなわれた2006年の調査では、タイマイから作られた23,000個の製品が売られていたのがわかった。そして今年2月に再度同じ場所を訪れ、甲らの製品がわずか135個に劇的に減少していたことが明らかになった。
この成功は、2008年11月に始まった広範囲にわたる政府主導の活動のおかげである。ドミニカ共和国は、これらのウミガメ類を取引する店にウシの角または骨のような代替品の取引を勧めていた。
「明らかに違法な、タイマイの甲らでてきたみやげ物取引をほとんど排除した、ドミニカ共和国政府の断固とした行動を温かく祝福する」とメキシコのトラフィック代表エイドリアン・ロイターは言う。
「これは、野生生物にも、特に観光に頼っている地元の人々にも利益を与える解決法があることを示す、この地域にとって重要な保護事例として位置づけられる。」
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