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【CITES-CoP17】野生生物の取引に関する重要な会議目前:世界サイの日

2016年09月22日
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動物の未来にとって重要な会議を目前とした「世界サイの日」
© Martin Harvey / WWF-Canon

【南アフリカ共和国、ヨハネスブルグ発 2016年9月22日】

 世界中が「世界サイの日」に注目する中、180か国を超える国の代表団が、野生生物取引に関する重要な会議のために次々に到着している。会議では、アフリカにおけるサイの記録的な密猟レベルに対処するための国際的な努力が、精査の対象となる多くの課題のひとつとなる。

 ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約:CITES)の締約国会議に出席する政策決定者に情報を提供するために、トラフィックとIUCNが作成した状況に関するレポートの中で、去年アフリカで密猟されたサイが1,342頭に上り、2006年以降最悪のものであったことが明らかにされている。

 「世界的な密猟危機に歯止めをかけるため、この重要なワシントン条約締約国会議を、国際社会がサイの生息国を支援するための契機としなければならない」と、トラフィックのポリシーダイレクターであるサブリ・ザイン(Sabri Zain)は述べた。

 必要な取り組みには、モザンビークとベトナムというサイの密猟危機に最も深く関与している2つの国におけるサイの製品の違法取引に対処することを目指す最新の法的措置を効果的に施行することが含まれる。サイの角の主要な消費国であるベトナムは、消費行動の変容を通じ、サイの角の使用を防止する努力の強化も求められる。

 もう一つのアフリカの象徴的な哺乳類で、密猟の大きな圧力受けている種であるアフリカゾウも、主要議題である。象牙のために毎年約20,000頭から30,000頭が密猟されており、主にアジアの国々に向けて密輸されている。

 アフリカゾウの個体群に関する附属書掲載を改正するための相反する提案(将来的に合法的な象牙取引を行うための道を開く、またはそれを阻止しようとするもの)が議題に上っている。しかし、トラフィックは、密猟および象牙の違法取引の問題に関する取り組み、特にワシントン条約が主導している「国内象牙行動計画(NIAP)」プロセスを通じた取り組みに、締約国の主要な焦点や注目が向けられることを期待している。

「NIAPプロセスは、幅広い関係国による多くの積極的な行動につながったが、施行は依然として初期段階にある。NIAPが持続的な効果を持つためには、様々な計画がその目的に合致したものであるよう、改めて精査、再検討しなければならない」と、ザインは述べた。

 タイは、象牙のあらゆる国内取引を規制するために、ワシントン条約で課せられた義務を果たす中で、特に称賛に値する進捗を見せた。しかし、他の重要な国の多くは、積極的な法執行を支援し、違反者に対して抑止効果のある罰則を科すための基本的な法令を制定するという出発点にすら達していない。さらに、法執行における国際的な協働についても、改善が求められている。

 肉とウロコを目的とした違法な捕獲により、アフリカおよびアジアにわたり個体群が急激に減少していると考えられているセンザンコウの窮状についても、今締約国会議において注目を集めるであろう。全8種(アジアおよびアフリカ各4種ずつ生息)について、附属書 I への移行が提案されている。アジアに生息する種の急激な減少により、現在は、アフリカに生息する種も同様に取引のために標的とされている。トラフィックは、全種の附属書 I への掲載は、それを支援するための適切な行動によって裏付けられた場合に限り、効果的であると担保されると考える。

 2013年3月に開催された前回のワシントン条約締約国会議において、商業的な漁業の対象となっている多くのサメおよびエイの種が初めて附属書に掲載された。今回の締約国会議では、これらの掲載をどのようにより効果的に施行するのか、特に、サメ製品が合法的に取得されたということ、および取引チェーンにおけるトレーサビリティをどのように確保するのか、ということを締約国が再検討する機会となる。トラフィックは、これらの各側面についてガイダンスのための文書を提供している。また、締約国には、サメおよびエイの種のさらなる附属書掲載に関して投票を行う機会が与えられる。

 今後2週間におけるその他の重要な議題には、汚職についての困難な問題およびそれにどのように対処するか、飼育下繁殖(特に、野生から捕獲された標本を「飼育下繁殖」のものと偽るロンダリングへの対処)、国家レベルでワシントン条約の措置を施行するための適切な法令の制定および施行に関する締約国の進捗が含まれる。

 「今後2週間は、ワシントン条約締約国がどのように野生生物犯罪に対処しつつ、合法で持続可能な野生生物取引を後押ししていくかを形作るための重要な時間となる」と、ザインは述べた。

 「何よりも、我々は、締約国が用いることができる最良の科学的根拠を十分考慮して、決定を行うことを期待している」。

第17回ワシントン条約締約国会議について:トラフィック特集ページ
2016年09月22日
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関連出版物

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