

![]() クマノイはどこから供給されているの?
■有害捕獲人里におりてきて、人身事故を起こす可能性があったり、農作物を荒らすなどしたクマは、捕獲して人間のこわさを教えて山に放す「学習放獣」されることが個体数を減らさないためには望まれます。しかし、各県や市町村の保護政策のばらつきや人手不足のため、なかなか生きたまま捕獲されることはなく、ほとんどが銃で射殺されます。そしてクマノイを含むクマの死体は報酬として撃った人の所有物になります。クマノイは、住民自身が消費する他、一部は個人によって売られて市場に出ることもあります。 ■スポーツハンティングクマのハンターには、大きく2タイプいます。スポーツハンティングと有害駆除の両方をおこなう地元ハンターと、都市部からクマ生息地に出向いてスポーツハンティングをおこなうハンターです。有害駆除同様に、捕殺されたクマノイなどはハンターのものになります。捕殺後に手に入った価値の高いクマノイが、どのように利用されているかはわかっていませんが、ハンターによって有害駆除とスポーツハンティングで捕殺されたツキノワグマは毎年約1,800頭、ヒグマは毎年約260頭にものぼります。 ■国内のクマ牧場以前トラフィックが確認したところによると、国内には9ヵ所のクマ牧場があります(これ以外に小規模なものや個人所有のクマ牧場があるかもしれません)。クマ牧場の主たる目的は観光用ですが、クマノイの潜在的な供給源ともなっています。90年代初期には、クマ牧場8ヵ所のうち5ヵ所が、クマノイを販売していると認めていました。しかし当時、トラフィックの調査に回答した人たちは全員、施設内で死んだクマから摘出したクマノイは売っていないと答えています。一方、同じくトラフィックがおこなった製薬会社に対する調査で1社が「クマ牧場からクマノイを購入した」と回答しています。 ■輸入ワシントン条約の附属書にクマ科全種がリストアップされたので、1992年以降はすべての輸入が記録されています。それによると日本への輸入は16件(1992年〜2002年)。クマノイの原産国はカナダとロシア、輸出国はカナダと香港からです。これは合法的な輸入ですが、違法な輸入もあり、日本へのクマノイの供給源となっています。1995〜1999年の間に248件、合計で5,453点のクマノイが違法な輸入であるとして税関でその輸入が止められました。このほかにも違法な輸入によって供給されたクマノイがあったとしても、量を推定することはできません。▼ワシントン条約年次報告書に記録された熊胆の輸入量
●空欄は輸入なし (最終更新日2005年6月22日) |
