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薬用動植物

世界中で様々な動物や植物が薬に利用されています。主にアジア地域では、クマ、センザンコウ、ジャコウジカなど、動物種が薬として利用されています。また植物も伝統薬や近代医療の中で広く利用され、採集する地域の人々の生活と健康、消費者の健康保持にとっても不可欠です。採集者、消費者の生活、そして生物多様性を守るためにも持続可能な利用を確保する必要があります。

Nautilusfilm / TRAFFIC

トラフィックと薬用・アロマティック植物

野生の薬用・アロマティック植物を保全し、持続可能な利用を推進します。

めざすところ

薬用・アロマティック植物の持続可能な採集と、取引のより良い管理ツールの開発を通じ、過剰に利用されてきた種への脅威を減少させ、その保全に貢献します。それだけでなく、野生の薬用・アロマティック植物から恩恵を受ける人々の持続可能な生活手段を確保することによって、人々の生活や健康管理の持続的な未来を形作り、世界の貧困削減にも寄与することをめざしています。

背景・現状

およそ5万~7万種の植物が、世界中で伝統薬や近代の医療の中で利用されています。世界の人々、特に開発途上国では、こうした薬用・アロマティック植物にその健康管理を依存しています。そればかりでなく、薬用植物は近代の製薬技術へも多大な貢献をしています。 しかし一方で、25%の薬用・アロマティック植物は、少なくともその生育地域の一部で生育が脅かされています。

トラフィックの活動

トラフィックは、IUCN/SSC薬用・アロマティック植物専門家グループ、WWFドイツなどとともに、野生の薬用・アロマティック植物の持続可能な採取をおこなうための国際基準であるISSC-MAP(英名:International Standard for Sustainable Wild Collection of Medicinal and Aromatic Plants)を作成しました。現在ISSC-MAPは様々な国の政府事業や認証団体などに支持され始めています。さらに認証制度であるフェアワイルドを立ち上げ、消費者から持続可能な採集と利用を支援できるようにしています。ISSC-MAPをさらに改良し、より多くの原産地域でこの基準が採用され、そして消費国の主要産業においてもこの基準を満たした原料が利用されていくことを、トラフィックは進めています。

フェアワイルドとは

■取り組んでいる種
五味子
デビルスクロー など

■取り組んでいる地域
中国揚子江上流域 など

フェアワイルドによって認証された製品にはこのラベルがついています。