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TRAFFICの活動

TRAFFICはパートナーであるWWFやIUCNと協力し、課題、方向性、優先順位を明らかにしたのストラテジックプランを策定し、それに基づいた活動をおこなっています。


目的を達成するために、以下の行動の変革を促します。

■効果的な法規制の促進
政府が・・・・
野生生物取引が自然環境の保全にとって脅威とならない政策や規制を、制定および施行する。

■積極的な経済および社会的誘因
政府や民間が・・・・
野生生物の持続可能な取引を奨励するためになる利益や誘因を提供し、効果的な野生生物取引の規制を支援する、経済政策や方策を適用する。

■持続可能な消費
業者や消費者が・・・・
野生生物の購入を決める際に、自然環境の保全にとって脅威とならない決定をする。

■活用される知識
様々な意思決定者が・・・・
野生生物取引の保護への影響などについての正しい情報を入手し、それをそれぞれの管理対策および取り組みに適用する。

David Strobbel /WWf

重点課題とその目標

 トラフィックは4年ごとに重点課題を定め、各課題での測定可能な成果の達成を目指しています。 現在の重点課題と目標は以下のとおりです。


1.早期警告

取引が新たに野生生物の存続を脅かしている場合に、適切な対処策を講じられるよう、市場の情報を把握します。

Hartmut Jungius / WWF-Canon

目標:
野生生物が取引に関連した脅威にさらされていることが新たにわかった場合は適切な行動をとります。

2.重点種の取引

重点種が取引によって脅かされている場合は緊急に介入します。重点種とは、広く取り引きされ保護が難しいという点で、 その代表または象徴とみなされている種です。現在、重点種として、ゾウ、トラを含めたアジアの大型ネコ科動物、サイ、大型類人猿、 ビクーニャ、ユーラシア大陸のハヤブサ、ウミガメ、チョウザメ、マホガニーをあげています。

目標:
●ゾウ―主要国におけるゾウおよびゾウ製品の取引を管理するため、より規制力の強い規制が制定・施行され、 幅広い知見の裏付けのある政策決定がワシントン条約の締約国によって合意されることを目指します。

●トラをはじめとするアジアの大型ネコ科動物―伝統薬の中で代替物の利用について検討することを含め、 取引の実態についての理解を深めることを目指します。それをアジアの大型ネコ科動物の保護を強化につなげていきます。

●サイ―主なアジアおよびアフリカの生息国と経由国・輸出国での角の在庫管理や法執行活動の改善を目指します。

●大型類人猿―東南アジアの生きたオランウータンとテナガザル、中央アフリカの大型類人猿の取引を管理する ためのより効果的な規制や施行がおこなわれることを目指します。

●ビクーニャ―生息国内、よりよい管理計画や違法取引に対する規制に導けるようあらゆる段階でのよりよい決定を目指します。

●ユーラシア大陸のハヤブサ―EUおよび主要生息国でのユーラシア大陸のハヤブサの特定の種、特に Saker Falco cherrug の違法取引をやめさせる取り組みを強化することを目指します。

●ウミガメ―ウミガメの取引実態、管理システム、脅威についてさらに調査をおこない、それを生息国、取引国、 消費国での規則や施行状況の改善につなげていきます。

●チョウザメ―取引の問題と管理に関する一般の人々への周知活動とともに、主な生息国と消費国でのチョウザメ とヘラチョウザメ製品のより効果的な取引規制を目指します。

●マホガニー―ワシントン条約附属書Ⅱに掲載されているオオバマホガニーについて、主要生産国と消費国において 、その効果的な施行を目指します。

3.資源確保

木材、水産物、アジアの伝統薬、薬用植物、ブッシュミート、トロフィー・ハンティングなどの野生生物資源を守るため、資源の管理対策を支援します。

目標:
●木材―木材取引の流通実態に関する理解を深め、国内、国際取引のコントロールと監視システムの改善につなげていきます。

●水産資源と漁業―地域漁業管理機関と主要な漁業国によって導入され施行された保全と管理措置の強化、持続可能な、かつ合法的な供給源から生産される水産物を増やすことを目指しています。

●食肉・薬としての野生動物―非持続可能な野生動物の食肉および薬としての捕獲を減らす。そして、その過剰利用により生息状況が悪化し、そこから生じた地域の食糧安全保障のリスクを軽減させる。

●薬用植物―持続可能な薬用植物の採集のための基準や管理システムが、主な生育国および消費国において開発され、 実施されることを目指します。

●トロフィー・ハンティング―東部アフリカと南部アフリカで、主要な保護策および、現地住民の生活や経済的な問題に取り組むための「ベスト・プラクティス」であるガイドラインの採用を目指します。

4.野生生物取引のホットスポット

野生生物取引による種、資源、生態域への脅威を少なくするため、取引のホットスポットでの活動を優先しておこないます。

目標:
世界の重要な野生生物取引のホットスポットにおいて、野生生物取引の問題を解決するために関心を高め、行動を起こします。

●中国国境地帯における違法取引を大幅に減らし、持続可能な取引を促進します。

●東部および南部アフリカでの主要な取引中心地(ハブ)で野生生物取引の規制や法執行を強化し、違法取引を減らします。

● EUの東部国境沿いの活動を通じて、懸念されている種と資源に対する取引の影響を軽減します。

●メキシコの主な市場での取引実態の把握に努め、野生生物取引管理の改善と規制強化を支援する能力を高めます。

●東南アジアの取引中心地(ハブ)を経由する違法で非持続可能な取引を減らします。

●インド-メラネシア内での保全と管理活動をおこないます。

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