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第14回ワシントン条約締約国会議:
2種のサメの附属書掲載は見送り


ivory carvings
ニシネズミザメ
©C Lisa Natanson NOAA / NMFS


トラフィックネットワーク報道発表 2007年6月8日

【オランダ、ハーグ】
  肉やヒレに高い価値があるサメ類の2種が、ワシントン条約による保護を得られなかった。

 ニシネズミザメLamna nasus は主に、生鮮・冷凍や乾燥肉としてヨーロッパで用いられる。アブラツノザメSqualus acanthias は、イギリスで「ロックサーモン」や「fuss(小さなサメ)」などと呼ばれフィッシュアンドチップスとして、またドイツでは燻製の「Schillerlocken」として食用にされている。

 「世界のサメ類の大規模な減少を私たちは目にしている。これは、現在おこなわれている持続可能なレベルを超えた漁獲が主な原因である。国際取引はそれを加速する主要な要因となっている。」WWF野生生物種保護プログラムのクリオナ・オブライエンは言う。

 これらの2種のサメについては、EUを代表してドイツがワシントン条約の附属書 II への掲載を提案していた。しかし締約国会議の討論では、その提案は否決された。

 参加国の多くはその提案を支持したが、少数派の反対にあった。ニシネズミザメ提案は賛成54、反対39、アブラツノザメ提案は賛成57、反対36であり、いずれも受理されるために必要な3分の2の票に達しなかった。

 「アブラツノザメ と ニシネズミザメの附属書 II への掲載失敗は、自然保護に対して政治が勝利したという残念な結果だ」とオブライエンは言う。「必要なのは行動で、先延ばしではない。」

 ニシネズミザメとアブラツノザメの国際取引は管理されていない。その結果、北大西洋で個体数は激減しており、アブラツノザメは過去10年で最大95%、ニシネズミザメは40年で最大89%の減少がみられている。

 「もしワシントン条約がこの機会を放棄したら、これら2種のサメは窮地に追い込まれたことになり、ヨーロッパの消費者が好むシーフード料理にとって致命的なレシピとなるかもしれない。」とトラフィックネットワークの事務局長スティーブン・ブロードは言う。

 世界で商業的に利用される魚種の資源の4分の3はすでに過剰に漁獲されるか、限界に至るまで獲りつくされているか、あるいは破綻からなんとか回復している途中にある。

 科学者は最近になって、サメのような大型の捕食魚の90%が、商業的な大型漁船によって大海から奪いとられていることをつきとめている。

◆ 詳細に関するお問い合わせ

Richard Thomas,
Communications Coordinator at TRAFFIC International,
t +31 634163625 richard.thomas@trafficint.org

Joanna Benn,
Communications Manager, WWF Global Species Programme,
t +31 634 163140 jbenn@wwfspecies.org

Olivier van Bogaert,
WWF International's Press Office,
t +41 794773572 ovanbogaert@wwfint.org

注:第14回ワシントン条約締約国会議は2007年6月15日まで開催されています。附属書改正提案の最終結果に関しては、会議後にお知らせする予定ですので、ご確認ください。

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トラフィックイーストアジアジャパンの第14回ワシントン条約締約国会議のページはこちら⇒

今回提案されたサメ2種に関するファクトシートはこちらからダウンロードできます。


(2007年6月13日更新)

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