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2010年1月20日 トラフィックネットワークNEWS

第15回ワシントン条約締約国会議
附属書改正提案についてトラフィックはこう考える!

 


トラフィックは、モナコによる大西洋クロマグロを附属書 I に掲載する提案を支持している。
©Brian J. Skerry / National Geographic Stock / WWF

【英国、ケンブリッジ】

 トラフィックは1月20日に、『第15回ワシントン条約締約国会議の附属書改正提案に対するトラフィックの見解』を発表した。

 ワシントン条約の締約国は、来る第15回締約国会議において附属書改正提案を採択すべきかどうか票を投じることになる。会議はカタールのドーハで、2010年3月13日〜25日に開催される。

 附属書の改正提案は、影響を受けている種にとって保護という面から重要な意味を持つ。附属書 I に掲載される種については、効率的にすべての商業的な国際取引が禁止され、一方附属書 II に掲載される種は、種の保護にとって有害でない場合に限り取引が認められるという特別な許可条件の下で取引されることになる。

 IUCNとトラフィックによって各提案は徹底的に調べられ、それが分析結果として公表された。さらに、このそれぞれの分析結果について注意深く考察されて導き出されたトラフィックの見解を現在トラフィックのCoP15特集サイトで提供している。

 42の提案のうち、ほぼすべての提案についてトラフィックの見解が示されているが、うち2つの提案に関しては第15回締約国会議にて見解を示すことになっている。42の提案の内容は甲虫からトカゲ類、植物、木材に至るまで、多岐にわたる。

 「トラフィックの見解は現在入手可能な最高の科学的知識および野生生物取引市場に関する知見に基づいている」とトラフィックの事務局長スティーブン・ブロードは言う。

 「IUCNとトラフィックの改正提案についての分析と一緒に読んでもらうことで、ワシントン条約締約国に対して保全についての理にかなったアドバイスを提供し、締約国が改正提案に対する態度を決める際の参考にしてもえることと私達は信じている。」

 トラフィックは、持続可能な形で管理された資源の取引を確保するため、サメ、宝石サンゴ、クロマグロといった水産種に関する多くの附属書掲載提案について支持を表明している。

 いくつかの水産種は前回の締約国会議にて否決されている。その理由のひとつには水産物取引へのワシントン条約の関与の対象範囲についての解釈の相違がある。しかし、これら相違の解消にかなりの進展があった。近年の国際連合食糧農業機関 (FAO)の海洋問題パネルは、ワシントン条約締約国より前に、いくつかの提案に対して支持を表明している。

 トラフィックは、イラン固有の両生類、カイザーツエイモリのような種を附属書 I に掲載することも支持している。この種は、主に国際的なペット取引向けに違法に採取されことにより、野生では近年に80%以上減少しており、附属書 I への掲載に必要な生物学的条件を満たしていることは明らかである。

 中米のグアテマラワニ(モレレットワニ)のような他の種は、野生個体の取引によって、これ以上この種が危機的状況にさらされることがないと考えられており、附属書 I から附属書 II への移行する提案は理にかなったものである。

 その他、絶滅のおそれのあるトカゲ3種を附属書 II に掲載し、取引をより注意深く監視していくというホンジュラスによる提案では、トラフィックは別の附属書、つまり附属書 III への掲載の方が妥当であると考える。附属書 III への掲載は、国が掲載種の自国の個体群の取引に関する情報をまとめる支援をし、現行の国内法をサポートすることを意図している。

 また、附属書改正提案だけが締約国会議の議題ではない。会議に先立ち、トラ、ゾウ、サイやメガネモチノウオといった種に関連した文書が提出され、それらに基づき重要な議論がおこなわれる。

 今回、ワシントン条約会議が初めて中東で開催される。トラフィックは、追加的な成果として、この地域での地域的な法執行の協力関係の強化の必要性にも大きな注目が集まることを期待している。

 

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■詳細に関するお問い合わせ

Richard Thomas, TRAFFIC International, tel: +44 (0) 1223 279068, e-mail: richard.thomas@traffic.org

■関連ページ

『第15回ワシントン条約締約国会議の附属書改正提案に対するトラフィックの見解』

トラフィックネットワークのCOP15に関する特別ページ(英語)

・トラフィックイーストアジアジャパンのCOP15に関する
                          特別ページ(日本語)

©Chris Martin Bahr / WWF-Canon, ©David Jenkins / WWF-Canada,©Brian J. Skerry / National Geographic Stock / WWF


(2010年1月25日更新)

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