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![]() 2008年8月5日 トラフィックネットワークNEWS
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マレーセンザンコウ ©Mark Auliya/TRAFFIC SEA |
マレーシア、クアラルンプール発:
インドネシア国家警察犯罪捜査局は南スマトラのパレンバンにある、違法な野生生物取引をしているとの疑いのある倉庫を家宅捜索した。捜索によって、14t以上のマレーセンザンコウManis javanica が輸出用に冷凍して包装された状態で発見された。これにより14人の容疑者が逮捕された。
センザンコウはインドネシアの法律で完全に保護されており、ワシントン条約によって国際取引が禁止されている。しかし法的な保護にもかかわらず違法な取引が続いており、このことがセンザンコウを絶滅寸前の状態に追い込んでいる。インドネシアは違法取引されるセンザンコウの主要な原産国で、その仕向け先は中国である。皮やうろこは伝統薬に、肉は食用にされる。
今回の事件はインドネシア史上、センザンコウの押収事件としてはもっとも大きなもので、警察はこの逮捕を今年起きた2つの事件と結びつけて考えている。その事件は、冷凍されたセンザンコウ23t以上をベトナムの税関当局が押収したもので、これらはインドネシアを原産としたものだとわかっている。
ワイルドライフ・コンサベーション・ソサエティ(WCS)とトラフィックはインドネシア当局が、違法な野生生物取引に対してこのような断固たる行動をとったことを称賛している。このような活動によって違法な取引がなくなり、それにより脅威にさらされている種が絶滅から救われる。
トラフィックとWCSは、地域全体の国々がこの事例に習い、違法な野生生物取引に対して断固たる行動をとるよう働きかける。
作戦を指揮していたインドネシア国家警察の犯罪捜査局の局長ディディド・ワジャナルディは、「これは越境シンジケートである。私たちはカリマンタンからジャワへのセンザンコウの積荷に気づいた後、パレンバンでの業務について捜査をおこなった。センザンコウはすでに包装され、スマトラやジャワの港町を経由して中国へ輸出する準備が整っていた」と家宅捜索の後、インドネシア警察による報道発表の中で述べている。
「インドネシアの警察はすばらしい働きをした。これには称賛すべきである」とトラフィックのシニアプログラムオフィサーのクリス・R.・シェファードは言う。「私たちはこれらの犯罪が、適用する法律の最高刑で起訴されることを希望している。」
またワイルドライフ・コンサベーション・ソサエティのハンティング・野生生物取引プログラムのディレクターであるエリザベス・ベネットはこう言う。「私は、この事件においてインドネシア当局が称賛すべき行動をとったことを高く評価する。野生生物の違法取引は今、数百万ドルの国際ビジネスである。絶滅のおそれのある野生生物は、食用、薬、観賞用、ペット、などさまざまな目的で取引されている。こういった取引がすでに多くの種を絶滅寸前の状態に追いやっている。もしすぐに行動しなければ、手遅れになる。」
■詳細に関するお問い合わせ
TRAFFIC: Chris R. Shepherd, Senior Programme Officer for TRAFFIC Southeast Asia (in Malaysia) tel: +603 78803940, call: +6 012 234 0790, email: cstsea@po.jaring.my
Wildlife Conservation Society: Stephen Sautner (Press Office); Tel: +1-718-220-3682. Fax: +1-718-220-5555; Email ssautner@wcs.org
注釈:
2008年7月のはじめに政府、自然保護に携わる人々、研究者は、アジアのセンザンコウの窮状について話し合うため、シンガポールで開かれたワークショップに集まった。このワークショップはトラフィックと、シンガポール動物園、ナイトサファリ、ジュロン・バードパークを経営しているWildlife Reserves Singaporeが共催したものである。このワークショップでは法執行活動の成功率を高めることが主要な問題として取り上げられた。(トラフィックネットワークのサイトへ)
今年3月、ベトナム当局は、インドネシアから中国へ運ばれる途中の23 t のセンザンコウを押収している。
マレーセンザンコウは、東南アジアの熱帯林に生息する地上性の哺乳類である。センザンコウはアリやシロアリを食べる。全長80cmぐらい、身体は硬いうろこに覆われている。
(2008年8月20日更新)
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