![]() 2007年8月27日 トラフィックネットワークNEWS
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【タイ、バンコク】
バンコクの高級品店のオーナーがシャトゥーシュのショールを密輸し販売したとして有罪判決を受けた。シャトゥーシュとは、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種(EN)に分類されているチベットアンテロープ(チルー)の毛でできた毛織物である。この手の事件での有罪判決はタイで初めてのことである。
インド国籍のReyaz Ahmed Mirは、貴重なウールから作られるショールを違法に取引した罪を認め、300米ドルの罰金が科され、2年の執行猶予が与えられた。
トラフィックからの内密な情報に続き、タイ警察は2006年7月にバンコクのダウンタウンにあるいくつかの店を家宅捜索し、Mirの店から、少なくとも700,000バーツ(日本円でおよそ250万円)の値打ちになるショールを押収した。
これはタイの執行当局による4ヵ月のおとり捜査の結果である。
「わたしたちはタイ当局の功を奏した有罪判決を歓迎する。これにより、タイ当局が国内の違法な野生生物取引を効果的に取り締まるべくどれだけ協調して取り組んでいるかが示される」とトラフィックのASEAN-WEN*支援プログラム**リーダーのアズリナ・アブドゥラは言う。
「しかし、Thai Wildlife Act(タイの野生生物法)で何が科されているかを考えると、今回の罰金はとても手ぬるい」と彼女は言う。
チベットアンテロープは見境いなく密猟されてきた。その数は一世紀前には100万頭だったのが、今日5万頭以下とも言われている。
1枚のショールを作るのに、死んだチベットアンテロープ3頭から5頭の毛が必要とされ、闇市場において数千ドルで販売される。タイ警察に逮捕された3人のインド人によれば、消費者は通常、裕福な観光客だったと言う。
被告は、ショールは偽物のため合法だと主張したが、その真偽は米国魚類野生生物局からの法科学の専門家によって確認された。
さらにバンコクを拠点とするシャトゥーシュの密輸者を相手どった2番目のより大きな事件については係争中である。
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*ASEAN-WEN=ASEAN野生生物法執行ネットワーク
ASEAN(東南アジア諸国連合) 野生生物法執行ネットワークは2005年12月に、バンコクで開かれた閣僚レベル会議で正式に発足した。ASEAN 野生生物法執行ネットワークは、野生生物犯罪に対抗すべく機関間の協力を広がるためにともに活動しているワシントン条約の当局、税関や警察を包含している。ASEAN-WENにおける協力機関には、国際刑事警察機構(インターポール)、世界税関機構、ワシントン条約事務局、ASEAN事務局などがある。
**ASEAN-WEN支援プログラム
ASEAN-WENは、ASEAN諸国の政府をまとめ、野生生物犯罪に対抗するための政府間の試みである。ワイルドライフアライアンスとトラフィックは、USAID(米国国際開発庁)との協力パートナーシップを通じて、ASEAN-WENを実施している政府機関に対して技術的な支援をおこなっている。
(2007年10月3日更新)
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