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2006年6月30日 トラフィックネットワークNEWS

キャビアの違法取引を厳重に取り締まるため、国際的な対策について合意された


ivory carvings© Sergey Kuznetsov


【ベルギー、ブリュッセル】
 はびこるキャビアの違法取引を厳重に取り締まるため、法執行活動や管理の効果を上げるための主な方策が、ブリュッセルで2006年6月27〜29日に開かれた国際ワークショップで合意された。この会議には、34の主要な取引国からの120人の法執行担当者と国際NGOが出席した。

 キャビアの違法な取引は野生のキャビアの個体群へ有害な影響を与えるだけでなく、キャビアの合法な取引や、持続可能な取引をめざすワシントン条約のさまざまな取り組みを台なしにしている」と会議の議長であった欧州委員会(EC)環境総局(DG Environment)のユニットの長であるヒューゴ-マリア・スカリーは言う。

 キャビアのもっとも大きな消費市場であるEUは、ワシントン条約で必要される事柄を深刻に受け止めた、そしてECはトラフィックとWWFの協力のもと、ワシントン条約の代わりにこの重要な会議を開催した。

 
 
© Sergey Kuznetsov

 アゼルバイジャン、ブルガリア、イラン、カザフスタン、ルーマニア、ロシア連邦のようなチョウザメの生息国や、25のEU加盟国、スイス、米国を含むすべての主要なキャビア輸入国やほかの重要な取引国、ワシントン条約事務局、世界税関機構、インターポール、ユーロポール、ヨーロッパの不正対策事務局(European Anti-Fraud Office)、EC、UNEP-WCMC、IUCN、そしてトラフィックが、3日間のワークショップに参加した。さらに、キャビア取引業者の代表や他のNGOもオープンセッションに招かれ、意見や経験についての助言をおこなった。

 参加者は、情報交換や連携体制の強化、共同でおこなう国際捜査への着手、キャビアの国際統一ラベリングシステムのような対策の施行などをおこなうための一連の厳格な対策について合意した。最終的に決まった対策には、すべてのキャビアの加工、再包装、取引の業務に関する登録と認可が含まれている。これは、合法的なキャビアだけが市場に出回るようにし、あやしいキャビア取引業者の管理を強化し、密輸ルートを注意深く監視し、キャビアの出所や原産地、その結果の不正と申告間違いを特定することができるようにDNA検査の使用をより広めるものである。

 
 
© Sergey Kuznetsov

 キャビアの違法取引はヨーロッパ、北米や地域によってはアジアでもさかんにおこなわれつづけており、多くのチョウザメ種は絶滅に追いやられている。西ヨーロッパの国々から報告されたデータによると、2000年から2005年の間に12,000kg近くの違法なキャビアが、押収された。ドイツがトップ(2,224kg)で、スイス(2,067kg)、オランダ(1,920kg)、ポーランド(1,841kg)、英国(1,587kg)がこれに続く。

 「これはほんの氷山の一角である。実際の違法取引のレベルはもっとはるかに高い」とトラフィックヨーロッパの事務局長代行であるステファニー・タイレは言う。「ヨーロッパや北米、アジアの政府がこのことを深刻に受け止め、チョウザメ個体群の存続を脅かすキャビアの密輸に立ち向かうためにいっそうの努力を傾けるときが来ている。」

 
 
© Vitaly Loyanich

 キャビアの取引は流通の過程で高い利益が作り出される大きなビジネスである。高品質のキャビアの合法的な供給が減ったため、合法的な出所から得られたキャビアの小売価格は、過去数年間の間に高騰した。国際取引されたと報告のある野生由来のキャビアの年間小売価額の総額は、3億〜4億5000万ユーロ前後だと見積もられている。しかし、闇市場で違法に取引され、売買される大量のキャビアを考えると、合計価額はこれよりかなり高くなると思われる。

 「違法キャビアは、現行の規制を巧みにのがれ、法執行官をだますための巧妙な方法を用いる高度に組織化された密輸ネットワークによることが多い。組織化された野生生物犯罪には、組織化された巧妙な対応が必要で、これが、キャビアの違法取引を厳格に取り締まるため法執行官の国際レベルでの連携強化が重要であるゆえんである」とタイレは言う。「キャビアの密輸と闘うためになすべきことはたくさんある。しかし今週の会議の成果は、よい方向へ向かう大切で心強い一歩となるだろう。」

 

-「トラフィックのヨーロッパのキャビア取引に関するファクトシート"A TRAFFIC fact sheet on caviar trade in Europe"」
-「産業界のためのキャビアラベリングシステムの施行に関するトラフィック・ガイド"A TRAFFIC Guide on the Caviar Labelling System implementation for the industry"」のダウンロード はこちらから
http://www.traffic.org/RenderPage.action?CategoryId=1064

◆詳細に関するお問い合わせ

Stephanie Theile, Acting Director, TRAFFIC Europe, email: stheile@traffic-europe.com, tel. +44 (0)1223 277427

Maija Sirola, Communications Co-ordinator, TRAFFIC International, email: maija.sirola@trafficint.org, tel. +44 (0)1223 277427

(2006年7月13日更新)

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