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![]() 2006年4月5日 トラフィックネットワークNEWS
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ヒグマ © WWF-Canon/Michel GUNTHER |
「わたしたちは、このレポートがヒグマについて研究する人々に有用な情報を提供し、まだ管理計画を持っていない生息国に策定を促すことになるだろう」と著者であるトラフィックヨーロッパのアメリー・ナップは言う。
このレポートでは、ヒグマのトロフィーの国際取引について分析し、生息国であるブルガリア、クロアチア、エストニア、ルーマニア、ロシア連邦、スロバキア、スロベニア、カナダ(ブリティッシュコロンビア)と米国の9ヵ国にとりわけ焦点を絞っている。レポートではまた、トロフィーを多く輸入しているEUの役割についても考察している。調査で明らかになったのは、1975〜2003年の間に14,000を超えるヒグマの体、皮、頭とトロフィーが世界的に取引されており(これらは総合的な年間の国内捕獲数のほんの一部)、カナダがもっとも大きな輸出国で、ロシア連邦と米国が続くと報告されている。同時に、25のEU加盟国は米国に続く、第2のトロフィーの輸入大国であった。
いくつかの調査で、トロフィーハンティングは生息国のクマ保護のための経済的誘因を生み出している一方、1997年以来、EUでは加盟国へのヒグマのトロフィーの輸入の持続可能性について懸念が持ち上がっている。近年EUはカナダ(ブリティッシュコロンビア州)、クロアチア、スロベニア、ルーマニアからのヒグマのトロフィーの輸入を一時的に停止した。ブリティッシュコロンビアからのヒグマ トロフィーの輸入はいまだ認められていない。またレポートでは、EUの輸入制限の基準について再検討し、これらの制限が生息国でのヒグマの管理やヒグマのトロフィーの取引へ与える影響について評価されている。
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| 皮とトロフィー、モスクワの市場にて © TRAFFIC North America/Adrian Reuter |
調べられた9ヵ国のうち、ブルガリア、ロシア連邦、スロバキアを除くほかすべてがヒグマの国内管理計画を実施していた。ヒグマの個体群サイズを推定するために用いられた方法は生息国ごとに異なり、これらは狩猟者の推定値、クマの収獲頭数の統計、専門家の意見、回帰法、マークをつけての再捕獲や無線追跡を含んでいる。ブリティッシュコロンビア、ルーマニア、スロバキア、スロベニアの公式な個体数推定値は不正確で実際の個体数より過大推定されているとして、国内の科学者や、または国際的な保護NGO機関によって批判されている。
「生息国ごとに管理手段やヒグマの生息状況に関する入手可能な情報量やその内容が異なるために、2つの国の状況を比べることが非常に難しくなっている」と、ナップは言う。「しかし、それぞれの国のデータの量や質が、実施されている管理の質の目安となる。」
レポートではまた、EUのヒグマのトロフィーの輸入についてthe Scientific Review Group of the EU (SRG)による決定が、程度の差はあれ、生息国のヒグマの生息状況や管理に影響を与えてきたこともわかった。時には、SRGの決定やEUによる生息国との話し合いが前向きな結果となったこともあった。例えば、クロアチアやルーマニアでのヒグマの管理計画の発展を促してきたようだ。しかし、国によっては推奨された管理手段の施行は遅く、適切でない。そのためSRGはブリティッシュコロンビアと、最近までのルーマニアの輸入停止の提言を維持している。SRGが特定の国からのトロフィーの輸入停止を推奨していた理由は、主に原産国で実施されている管理手段の効果について懸念を抱いていたことに関係している。これらは、捕獲や輸出のレベルがこの種の存続にとって有害でないことが十分保証されるために必要である。
◆詳細に関するお問い合わせ
Sabri Zain, Advocacy Director, TRAFFIC International
(2006年5月8日更新)
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